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精密加工の寸法はどう確認する?画像寸法測定器と検査項目の伝え方

精密加工の寸法はどう確認する?画像寸法測定器と検査項目の伝え方
図面の重要寸法に加え、測定位置・基準・検査条件を共有することが大切です。

Q.精密加工部品の寸法は、どのように確認しますか?

A.図面の寸法・公差と部品の形状に合わせて測定方法を選び、指定された基準や位置で確認します。阪神精工では、キーエンスの画像寸法測定器「IM-7000」を保有しています。発注時には、重要寸法に加え、測定位置・基準、検査する数量、検査成績書の要否を共有していただくと、検査条件の認識を合わせやすくなります。

精密加工部品を発注する際、「図面どおりに加工できるか」と同じくらい確認しておきたいのが、「必要な寸法を、どのように測定するか」です。

穴径、溝幅、穴同士のピッチなどは、部品の組み付けや動作に関わります。加工側と受入側で測定位置や判定方法が異なると、検査結果の確認に時間がかかることもあります。

この記事では、阪神精工の画像寸法測定器と、見積もり・発注時に伝えておきたい検査項目を解説します。

寸法検査の概要|画像寸法測定器IM-7000

阪神精工では、キーエンス製の画像寸法測定器「IM-7000」を寸法確認に活用しています。

画像測定では、カメラで捉えた部品の輪郭から寸法を求めます。測定条件を設定し、複数箇所の寸法をまとめて確認できることが特徴です。

項目内容
メーカーKEYENCE(キーエンス)
設備名画像寸法測定器 IM-7000
広視野測定モードの視野200×200mm(四隅R50)
高精度測定モードの視野125×125mm
主な活用対象画像で輪郭を捉えられる外形、穴、溝などの寸法確認
検査記録機器には検査成績書の自動発行機能あり。提出内容・形式は事前に相談

※視野の数値はメーカー仕様です。部品の形状や置き方、使用モードなどによって、実際に測定できる範囲・項目は変わります。

メーカーは「99箇所を3秒で測定」と案内していますが、これは機器の機能紹介です。個々の部品の測定時間は、設定内容や段取りなどによって異なります。

精密加工の寸法確認で難しい点

細かく表示できることと、正確に測れることは別

IM-7000の最小表示単位0.1μmと測定精度は別であり、表示桁数が精度保証ではないことを示す比較
0.1μm単位で表示できることと、0.1μmの精度を保証できることは同じではありません。

測定器に小数点以下の細かい数値が表示されても、その桁までの正確さを保証できるとは限りません。

IM-7000の最小表示単位は0.1μmですが、測定精度は使用モードや測定条件によって異なります。「0.1μm単位で表示できる=0.1μmの精度を保証できる」という意味ではありません。

厳しい公差の部品では、要求する精度に対して測定方法が適しているかを確認する必要があります。

見えている輪郭だけでは、部品全体を判断できない

例えば、厚みのある部品の穴や溝を検査する場合、「上面の寸法」「下面の寸法」「厚み方向の途中の寸法」は、確認する位置が異なります。

画像で確認できる輪郭の測定結果だけをもとに、内部形状や深さ方向の寸法まで合格とは判断できません。立体的な形状を確認したい場合は、必要な測定位置と方法を別途検討します。

上面や入口で見える輪郭と、別の確認が必要な内部・指定深さ・下面の寸法を区別する図
上面の輪郭が確認できても、内部や深さ方向の寸法まで合格とは判断できません。測りたい位置を明確にしましょう。

測定条件も結果に影響する

部品の温度、汚れやバリ、置き方、画像測定の照明条件などは、測定結果に影響する要素です。接触式の工具では、測定時に加える力にも配慮が必要です。

自動測定は作業のばらつきを抑える助けになりますが、測定条件の設定と確認は欠かせません。

検査の認識違いを減らす工夫|発注時に伝える3つのポイント

発注時に共有する重要寸法、測定位置・基準・方法、検査数量と成績書の条件を整理した表
重要寸法、測定位置・基準・方法、検査数量と成績書の内容を、見積もり段階で共有しましょう。

1.重要寸法を、図面の番号や記号で明確にする

嵌合する穴径、位置決めに使うピッチ、相手部品が入る溝幅など、機能上重要な寸法は図面上で明示してください。

★印や寸法番号を付け、「この箇所は実測値を記録してほしい」と伝えると、検査成績書との対応も分かりやすくなります。

重要寸法の指定は、ほかの図面寸法を守らなくてよいという意味ではありません。 特に記録が必要な項目や、検査方法をすり合わせたい項目を明確にするためのものです。

2.測定器だけでなく、測る位置と基準を共有する

「画像測定器で確認」「シリンダーゲージで測定」といった方法の指定に加え、どこを基準に、どの位置を測るかを伝えることが大切です。

例えば、穴の入口付近を確認するのか、指定した深さで確認するのかによって、必要な測定方法は変わります。

また、ピンゲージの通り・止まり確認と、穴径を数値として記録する検査では、得られる情報が異なります。受入検査に指定がある場合は、判定方法も含めて事前に共有してください。

3.検査数量と、検査成績書の内容を決める

検査成績書が必要な場合は、見積もり段階でお知らせください。

「全数検査」と伝える場合も、全製品のどの寸法を確認するのかまで明確にしておくことが大切です。抜き取り検査の場合は、対象数と選び方を事前に取り決めます。

共有したい項目具体的に伝える内容
対象図面図番、改訂番号、対象部品
重要寸法寸法番号、基準寸法、公差
測定位置上面・下面、穴の入口からの深さなど
測定基準基準面、基準穴、測定方向
測定方法使用する測定器、数値測定か通り・止まり確認か
検査数量対象寸法ごとの全数検査・抜き取り検査の指定
提出資料検査成績書の要否、記録項目、指定様式、提出形式

検査項目や記録する数量によって、測定・帳票作成に必要な時間は変わります。対応内容と費用・納期を見積もり段階で確認しておくと、発注後の追加調整を減らせます。

検査依頼の伝え方の例

図面の★印寸法について、全数の実測値を検査成績書に記載してください。測定位置・基準は図面の指示を参照してください。当社の受入検査方法を添付しますので、対応可否と費用・納期への影響を見積もり時にご回答ください。

「精度を厳しく見てほしい」と伝えるより、対象箇所・数量・記録内容を具体化することで、依頼内容が明確になります。

阪神精工株式会社が対応できること

阪神精工は、神戸市を拠点に、ワイヤーカット放電加工、形彫り放電加工、細穴放電加工、マシニング加工などに対応しています。寸法測定設備として、画像寸法測定器IM-7000を保有しています。

加工のご相談時には、図面とともに重要寸法や検査条件をお知らせください。形状・寸法・要求公差を確認し、加工と検査の両面から対応内容を検討します。

「この溝幅を測定してほしい」「穴ピッチの実測値を記録したい」「指定様式の検査成績書が必要」といったご要望も、見積もり時にご相談ください。

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まとめ|図面と一緒に「測り方」も共有する

精密加工部品の寸法検査では、測定器の性能に加えて、測る位置・基準・判定方法を共有することが大切です。

  • 機能上重要な寸法と、実測値の記録が必要な箇所を明示する
  • 受入検査に合わせて、測定位置・基準・方法を確認する
  • 検査数量と検査成績書の内容を、見積もり段階で相談する

阪神精工では、図面をもとに加工内容と検査のご要望を確認します。精密加工のご依頼や寸法確認について、お気軽にお問い合わせください。

図面を添付して加工・検査について相談する

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