高さ420mmのワイヤーカット加工|上下異形状加工によるシャフト製作

高さ420mmの素材から、上端と下端で断面形状が異なるシャフトをワイヤーカット放電加工で切り出した事例です。
上下で同じ輪郭を加工する場合とは異なり、それぞれの形状を高さ方向につなぐ加工が必要になります。本事例では、上下の輪郭を対応させる加工プログラムと、厚物に適した加工条件の設定が重要なポイントとなりました。
加工概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加工方法 | ワイヤーカット放電加工 |
| 素材高さ | 420mm |
| 加工内容 | 上下異形状加工によるシャフトの切り出し |
| 形状の特徴 | 上端と下端で断面形状が異なる |
| 技術的なポイント | 上下輪郭の対応付け・加工経路の設定・厚物加工の条件調整 |
難しかったこと|上下で異なる輪郭をつなぐ加工プログラム
上下異形状加工では、上側と下側の輪郭をそれぞれ作成するだけでは、狙いどおりの形状になりません。上側の輪郭のどの位置と、下側のどの位置を対応させるかが、途中の形状を左右します。
特に、上下で角や曲線の配置が異なる場合は、輪郭の対応付けが複雑になります。対応する位置や進行の合わせ方が適切でないと、意図しない傾きやねじれにつながります。
そのため、端面の形状だけでなく、上下を結ぶ加工面まで考慮したプログラムの作成が、本加工の重要な課題でした。
技術的な工夫|形状の変化と高さ420mmを考慮した加工
上下の輪郭を、形状の変化に合わせて対応させる
加工経路を検討する際は、角・直線・曲線の切り替わりに着目し、上下の輪郭がどのようにつながるかを確認します。
複雑な断面を持つ側と、形状が異なる反対側を適切に対応させることで、両端の形状と、その間をつなぐ加工面を一体として考えた経路を設定します。
厚物加工に合わせて、ワイヤーと放電の状態を整える
高さ420mmの加工では、ワイヤーテンションや放電条件、加工液の供給状態への配慮も欠かせません。上下異形状加工ではワイヤーの傾きも変化するため、形状と加工高さの両方を踏まえた条件設定が必要です。
加工速度だけを優先せず、ワイヤーの安定性と加工面の状態を考慮することが、厚物・複雑形状の加工を進めるうえで重要になります。
厚物ワイヤーカット加工の短納期相談に対応
阪神精工では、高さのある素材の切り出しや上下異形状加工など、厚物ワイヤーカット加工の短納期ニーズにお応えします。
「厚物に対応できる加工先を探している」「上下で形状が異なる部品を製作したい」「希望納期に間に合うか確認したい」といったご相談は、図面とあわせてお寄せください。
材質・寸法・要求精度・数量・希望納期を確認し、加工方法と納期をご案内します。
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